みなさんこんにちは。カイロでデザイナーとして働いている協力隊員です。
以前の更新から少し時間が空いてしまいました。シェアしたい内容が沢山あるのですが、昨日、職場で所長や上司、スタッフに対してのプレゼンがあり、その準備に追われていました。配属先に来てからもうすぐ2ヶ月、いきなり巡ってきたチャンスはどんな感じだったのかシェアしたいと思います!!

私のお仕事

私が活動している組織は、カイロにあるNGOで、日本語名:エジプト開発協会、英語名:Egyptian Association for Compreheasive Development(以下、EACD)と言います。EACDは幼稚園を運営したり、子どもの教育や、女性の自立支援に力を入れている組織です。アイキャッチの画像が、オフィスの看板です。創立23年くらいで、NGOとしては歴史があるように感じます。また、職員も全体を合わせたら50名はいるかな?23年前の立ち上げでは、所長と奥さんと、私の上司と、PC1台で始まったということでしたので、23年で大きく成長していると思います。この組織の中で、デザイナーの要請があり、私は今ここにいます。仕事内容は、広報チームに所属して、ニュースレターと呼ばれる広報誌をデザインしたり、ポストカードなどをデザインしています。JICAでいうとクロスロードみたいな感じですね。チームといっても、現地スタッフのデザイナーがおらず、私は完全マンパワーとして日々作業に取り組んでいる状況です。完全にフリーランスで仕事を受注しているかのような。先輩隊員さんはグラフィックデザイナーとしての技術力が高く経験もある方でしたが、今後はWEBに力を入れるべきということで、WEBを使った広報改善のために私はやってきました。詳しい要請内容は以前の記事に記載したので、そちらをご覧下さいませ。

私の要請内容について

現状と問題点

先輩隊員さんが帰国したのが3月末、私が赴任したのが5月中旬でしたので、その間のデザイン作業が滞り、仕事が溜まっていました。今もその溜まった仕事を日々こなしている感じです。私の作業が遅いことにも問題ありますが。。。イタタタ。。。ですので赴任当日から仕事を頼まれた為、上司と今後の仕事について「WEBの改善をする」とか、「広報の改善をする」とかそういった具体的な話はできず、与えられた仕事をとにかくこなす日々でした。そして、配属先に来て分かったのは、以下でした。

  • 誰もWEBについて知らないこと
  • 広報としての具体的な戦略もないこと
  • 上司は広報担当ではあるが特に専門性はないこと
  • 何が良いデザインかどうか判断できる人はいないこと
  • 上司や所長の気分でデザインが決まっていくこと

現在は広報ツールとして当たり前に使用されているSNSでの発信もほとんどありません。ですので、先ずはどこかのチャンスで「広報について」「WEBについて」「デザインについて」など基本的内容を説明する必要があるなと感じていました。

あなたの意見を聞かせてほしい

6月中旬のラマダン終わりの頃、プロジェクトマネージャーから、WEBサイトを改善するために、所長があなたの意見を聞きたいと言っているからミーティングをしましょう。という話がありました。本当はそのミーティングの時にプレゼンが用意できていればよかったのですが、WEBだけではなく、プロモーション全体として何をするべきか私の話を聞いて欲しかったし、3日後のミーティングにはスライドは間に合わないと思ったのと、配属先が私に求めてることが何なのかもあまりよくわからなかったので、そのミーティングではちょっとした意見を用意しておくだけにしました。

WEBのプロフェッショナルは何ができるのか

これは前からプレッシャーに思っていたことですが、WEBデザイナーというと、とにかく全部一人でなんでも作れちゃう人!っていうイメージが世間に根付いてしまっていて、配属先も同様で、私がこの組織に入れば、もうWEBサイトは安心だ!みたいな雰囲気があったんですね。全部こいつに任せておこう!みたいな。確かに、フリーランスで活動されている人など、一人でなんでもできちゃう人はいるのですが、私の実務経験は、WEBディレクター兼デザイナーだったのでプログラミング系がさっぱりなのです。ディレクターとか名乗ってるくせに全部できないのもお恥ずかしいのですが、得意を生かす!のがWEB業界のいいところかなって思ってます。画像はプレゼンのスライドで使ったWEBのお仕事図の一例なのですが、私のお仕事はオレンジの部分です。と言う事で、ミーティングを進めていると、あなたでは全てのことは出来ないのね。一体あなたには何ができるの? と言う雰囲気になってしまいました。本来の協力隊は技術移転なので、そもそも私が全部やること自体趣旨とは異なりますが、私の職場は割とボランティアをマンパワーとして使う傾向があるのです。と言うことで、私のできる事できない事、この際しっかり理解してもらおう、今後やりたいことをシェアしようと思い、プレゼンの場を設けてもらうこととになりました。

プレゼン準備

本来ならアラビア語で!と言いたいところだけど、まだ日常会話でいっぱいいっぱいなのでプレゼンは英語で用意しました。英語のプレゼンって大学生ぶりですね。しかもビジネスレベルで英語プレゼンは初めてだったので結構しんどかったです。日本での仕事でもWEBについて何も知らない担当者さんに理解してもらうのが一番大変だったのでそれが英語となるとかなり難しくなるなと感じていました。ですので図や写真を多く使ったプレゼンにすることにし、1枚1枚のスライドにPhotoshopで作った図や、加工した写真を入れました。スライド制作にはだいぶ時間がかかってしまいましたが、プレゼン資料についてはお褒めの言葉をもらったので頑張って用意した甲斐があったなと思いました。

7月3日、いざプレゼン

上司やカウンターパート(ボランティアを受け入れる担当者のこと)とミーティングとか、約束をしても、いつまでたっても実行されないのは”協力隊あるある”かと思いますが、先日のミーティングしかり、昨日のプレゼンしかり、確実に約束が実行された私の配属先!すごく優秀。ただ、プレゼンの相手が少し変わってしまってしまいました。本来なら所長、上司の他に、本部のプロジェクトマネージャー達が参加すると聞いていたのですが、プロジェクトマネージャーは参加せず、支部オフィスの数名のメンバーが参加しました。対象者が違うとプレゼンの内容に不具合が出ますが、とりあえず無視!
そして、本当は最初の自己紹介から所長にプレゼンを聞いて欲しかったのですが、所長は最初のくだりの時はおらず、本題に入ってから参加と言う形になりました。今までの職務経験とか、JICAボランティアのこととか聞いて欲しかったな!!涙。

緊張しすぎて頭がおかしくなりました

そして、所長がいよいよミーティングルームに入って来た!!と言う時、なんかみんなの雰囲気もピシってなるんですね。エジプト社会がそうなのですが、トップダウンが激しいこと、上からの命令は絶対的なところがあって、所長は絶対的な権力を持っているようです。先日同僚が言っていたのですが、所長とうまくやるには、「とにかく所長の話をよく聞くことだ」って言ってました。なんかちょっと昔の日本社会に似てるし、今もトップダウンが激しい会社たくさんありますよね。笑 で、いざ始まるぞってなった時、なんか所長と上司がちょっと言い合ってヒートアップ。理由はわからないけどヒートアップ!ただ単にエジプト人て盛り上がると声が大きくなる傾向があるから、怒っている雰囲気に感じるのかもしれませんが、隣に座ってたスタッフとも目があって「やば!?」みたいな雰囲気になりました。笑。こんな状況で始めるのヤダーーーー!!笑。そして上司が目線とボディーランゲージで「巻きで巻きで」なのか「早く早く」みたいな感じで合図を出してくるのです。とにかくやるしかないと言う感じでした。最初はペースをつかむまでちょっとたどたどしくなりましたが、プレゼンをしていると、所長も私が”できる子”だって認識してくれた感じが伝わって来て、どんどん雰囲気が良くなりました。

ジャッジが下される

今回のプレゼンはもちろん私のやりたいことを発表する場でもありましたが、配属先も私のことを試していた感じでした。一体この子はどこまで仕事ができるのか、EACDの役に立つ人材なのか否か、判断される最初の大事な場面だったのです。エジプトは途上国といえども、国民には特に途上国意識はなく、むしろ国の長い歴史があるので、世界をリードしている側の認識かと思います。所長は70代で権力も、経験もあります。職場の多くの人が英語を綺麗に話すし、所長始め、一部メンバーはフランス語も堪能のようです。日本から来たアラビア語もまともに話せない小娘はここでみんなに認めてもらわなければと言う気持ちで臨みました。シリアスに考えすぎって言われちゃうけど、でも状況を描写するとこんな感じなのです!笑。
写真からこのシリアスな状況伝わりますでしょうか?ちなみに写真をスタッフに頼みたかったのですが、バタバタしていて忘れてしまい、上司が話しているタイミング見計らって、動画をセットして、スクショしました。ですので画像粗めです。

プレゼンについてのコメント

発表の途中、所長は私が作ったスライドの一つ一つに対してスタッフにコメントしていました。自分で言うのも恥ずかしいですが、このスライドのわかりやすさ、見易さ等。このプレゼンは魅せ方が上手って。(←所長のコメントですよ!)また、私が何をしたいのか明確に述べたことも評価をいただきました。君はまだここに来て間もないのに、何をしたいのか明確に述べて、わかりやすく伝えてくれてありがとうって。(←所長のコメントですよ!)この言葉はデザイナーとしても、ディレクターとしても最高の褒め言葉を頂いた気がします。所長がとても喜び、褒めてくれたので、上司もとっても嬉しそうで、私もとっても嬉しくなりました。とにかく全体を通して、私のことを所長にも上司にも理解してもらえたと思います。

種まきから水やりへ

今回こうしてプレゼンをしたことによって、私がやりたいことは伝わったはず。ただし、100回言わないと伝わらないようなこともあるので、もしかしたら何のパンチも効いてないかもしれませんが、むしろ何のパンチも効いていない可能性の方が高いですが、とにかく1回目の種まきは終わったと思います。次はこの1回目の種を腐らせることなくいい具合に水をあげていつか芽が出るように進めていきたいです。WEB制作はコンテンツ作りしかり、実作業しかり、一人ではいいものできないので、いい感じにみんなを巻き込められたらなと思うけど、本当に誰も知識がないから、2年間で形になるか、未知だし、自信はゼロ。どうか皆さんの知恵をお貸しください。

ちなみに、今回のプレゼンを再度プロジェクトマネージャーたちにもやることになりました。あの緊張をもう一回味わうのはもう嫌だ!!
プレゼンのスライドは恥ずかしいのでここにはUPしませんが協力隊員のみなさんの中に個人的に見たいと言う方がいればシェアしますのでご連絡ください。長くなってしまいましたが最後までお付き合いありがとうございます。