突然ですが、皆さんがいる国のゴミの処理ってどうなってますか?
日本だったら、ゴミに関する細かいルールがあり、そのルールに従ってゴミを分別して、ゴミの日に出してetc…最終的にはゴミ処理場に行き、焼却されたりリサイクルしたり。エジプトのケース、というかカイロのケースは、ゴミの分別が全くありません。私が住んでるアパートは、好きなタイミングで玄関の前にゴミを出しておけばバワァーブさんというドアマン、日本でいう管理人さんが朝どこかに持って行ってくれているようです。

さて、そのゴミは最終的にどこに行くのか、というのを今回の記事にしたいと思います。

マンシェット・ナセル〜コプト教徒の住む街

ゴミの話をする前に少し宗教の話をします。エジプトにはイスラム教の他に、コプト教という宗教があります。コプト教はエジプトで発展したキリスト教だそうです。なので、キリスト教ではあるのですが、日本で馴染み深いカトリックや、プロテスタントとは別で、独自の解釈があるとのこと。コプト教のこと、あまり詳しくないので、エジプトにいる間にいろいろ調べたいと思います。だいたいエジプトの10%ほどがコプト教徒と言われています。そして、カイロにはそのコプト教が住む地区があり、その場所はマンシェット・ナセルという地区になります。全てのコプト教がここに住んでるわけではありませんし、コプト教だけがマンシェット・ナセルに住んでるわけではありませんが、多くのコプト教がこのエリアに住んでいるのは間違いありません。

場所は私が以前ブログで紹介したムハンマド・アリモスクの道路挟んで反対側の地区です。そのマンシェット・ナセルには中東最大の教会があるのと、とあるアーティストが残したアート作品があるとのことで、先日、カイロ隊員と一緒にその教会と、そのアート作品を見に、マンシェット・ナセルを訪れました。

洞窟の教会

教会の名前はセントサイモン教会。洞窟の教会になっていて、1万人を収容できるのだとか。ネット情報なので正しいかわかりません。エジプトに来るまでエジプトとキリスト教ってあまり頭の中でリンクしてなかったけど、よくよく考えたらキリスト教もエルサレム(中東)発祥だし、キリスト教徒がいるのも納得ですね。でも、このスケールの大きさに息を呑むっていうか、圧巻です。とにかくすごい。

アート作品について

これもまたネットやwiki情報で申し訳ないです。パリ生まれて、チュニジア系フランス人アーティストのel Seed。彼はアラビア語を使ってアラビア語スタイルのカリグラフィー(日本の書道とは違うけど、中東圏の書道)で街を彩る活動をしている方。彼はマンシェット・ナセルが抱える問題について世界が向き合うためにアート作品を通して訴えています。そのプロジェクトは、50もの建物に、カリグラフィーの詩を書いて、ある場所から見た時だけ、一つの作品に見えるようにすること。TEDなどにも彼の公演が出ているので、ぜひ検索して見てください。

そして、私が見た作品はこちら。(キャッチ画像と同じです)

生憎ベスポジは封鎖されていたので、正しい位置からは見れてないのですが、それでも一つの作品として見れるところで確認することができました。

マンシェット・ナセルが抱える問題とは

前置きが長くなってしまいましたが、マンシェット・ナセルは、実はゴミの街として有名なのです。アート作品の建物の屋上などにも、ゴミが山積み担っているのお気づきになりましたか?途上国でよくあるのは、巨大なゴミ捨場に貧困層が集まり、お金になりそうなゴミを拾うことを仕事をし、それによって周りにスラム街ができていく、というのがあると思います。ただ、マンシェット・ナセルは、建物や、街自体は、カイロにあるごく普通の風景となんら変わりないのですが、カイロのほとんどのゴミをここに持ち込み、ゴミをリサイクルして生活しているそうなのです。自分たちが住む地域にゴミを持ち込み、ゴミと共に生活する。事前に動画やネットで情報収集をしていましたが、街を訪れるとその事前情報と同じ光景が広がっていました。どこもかしこもゴミだらけ。ゴミを運ぶトラックが行き交い、ゴミを運ぶロバ車がいたり、路上でゴミを分別する人たちがいたり。

  • どうしてこの地域にゴミを持ち込むことになったのか
  • どうしてゴミをリサイクルすることを仕事としているのか
  • 本当に全てのカイロのゴミがここに集まるのか
  • ここに住む子ども達の教育はどうなっているのか
  • 人々の生活環境、ライフラインはどうなっているのか
  • カイロの住人はこの街についてどう考えるのか

気になること、わからないことがありすぎます。

もしかしたら、コプト教徒してエジプトでマイノリティーとして生きていることも、この地域に集まって、ゴミを収集していることにつながっているかもしれません。

2009年に、アメリカでこのゴミの街に住む少年のドキュメンタリー映画「garbage city」が公開されていたようで、本日7月30日にJICAオフィスでその映画上映会をしてもらえることになりました。また、マンシェット・ナセルについて詳しく知っている日本人の方にもあってお話を聞くことができそうなので、いろいろな疑問を解決できればと思います。