半年ほど準備を進めていたプロジェクトの成果発表カンファレンスについて
前回のブログでお話しましたが、その続きです。

色々な制作を頼まれたのにも関わらず、一向に何も進まないことと、
写真撮影をしに現場のコミュニティーまで足を運んだことまでを
前回書きました。

いざ制作

その後、なんとか無事に原稿を入手しましたが、
その原稿を入手できたのは10月ぐらいで
会議の日程も一向に決まらず、もう日程を入手するのを諦め、
とりあえず期日は気にせずデザインしよう!!ときめました。

しかし、いざ作り始めると、やはりいろんな情報が無いことに気づきます。

日本の場合、印刷業者によって、入稿フォーマットが決まっていたり、
注意事項があったりするので、印刷業者がどこなのか確認して、
事前に詳細を確認しますが、
前も書いたように印刷業者がどこだかわからない!!

で、ちょっと専門的な話しになりますが、
エジプトの塗り足し、トンボのルールってどうなってるの!!??
っていう疑問。

通常、印刷データを入稿するとき、通常のサイズより大きめに作る

”塗り足し”と、

印刷物を作成する際に、仕上がりサイズに断裁するための位置を確認する目印になる

”トリムマーク” = 通称トンボ

をつける必要がありますが・・・

ネット情報だと、国によって作り方が違ったりするなんて記事もあり、
とにかくどこも印刷業者と確認してくださいと書いてありました。

でも、今の段階で印刷業者はわからないと・・・笑

私の職場には現地人デザイナーがいないし、
だれもトンボとか塗り足しの話なんてわからないから
どうしたものかと悩みました。

悩んだ理由としては、
エジプトのことだから大きく作ったらその大きいサイズで作られてしまう可能性がある
トリムマークマークつけたら、そのまま印刷されてしまう可能性がある

要するに不安要素が沢山!!

そして、他には紙のサイズも日本との違いがちらほらありました。

先ずファイル。
これと同じサイズで作って欲しいと昔作ったサンプルをもらい、
実寸を測ってみると、どの紙サイズにも当てはまらない!!

困ったので、某有名印刷業者さんにお勤めの同期隊員に確認したところ、
手間はかかるが出来なくはないと。
ということで、その謎なサイズで制作を進めてみることにしました。

そしてフライヤー。
B5サイズで作ることになったのですが、調べてみると
日本と海外で違いがありました。

日本や台湾の規格
182mm × 257mm

世界の規格
176mm × 250mm

紙のサイズって世界共通だと思ってました。

というように国によって事情が違うから
ちゃんと塗り足しトンボについても調べておきたかったんです!!

色々な情報を自分なりに調べて見た結果
塗り足しトンボをつけて制作するのがベストと考え制作を進めてみました。

デザインについて

日本でお仕事していた時は、だいたいどれも急ぎなので、
何案も作って提案できることはほぼ無かったです。
だいたい1か2案提出するのですが、
私としては3案出したいのが正直なところでした。
3案は遠回りしているようで、近道だと思うのです。

WEBスクールに通っていた時の先生が、
いつもだいたい3案出すと言ってました。
先生の経験上、3案出すほうが後にデザインでトラブルになり難く、
デザインの再提出といった事態にならないそうです。

1案や2案だと、結局もう1案だせない?とか
1でも2でもない、となりがちです。
1,2,3と出すと、選ぶ側は何が好きで嫌いか明確になって選びやすいそうなんです。

忙しい日本の仕事では3案出すのは難しいですが、
ここの仕事は特に納期がないので、以下の3案出すようにしました。

  1.  発注者からのリクエストになるべく近づけたもの
  2.  自分の好きなようにデザインしたもの
  3.  捨て案(選ばれなくても問題ない)、として提示するためだけに作ったもの

決定権は誰に?

デザインを作って、担当者とやりとりする所までは良かったんです。
まぁ、「え!?こっちの案でいくの?」みたいなところもありましたが。

ただ、担当者とデザインがある程度固まったその後、
どんどん崩れていきました。
こっから永遠の負のループの始まりです。

それは確認者、意見を言う人がものすごく沢山いるということ。
一体誰に決定権があるのか最後の最後までよくわかりませんでした。
あらゆる人が色々意見を言ってくることに対して、
修正した数、あまりにも多すぎて全然覚えてないです。

担当者がOKといったと思えば、
私の直属の上司がもっとこうしてほしいと、指示をだし、
さらにはBさんにも見てもらいましょうといいBさんにも見せる。
BさんはCさんや、Dさんにもみせる。
そこでいろんな意見がでて、
結局担当者と事前に話した方向性は全て崩れていき、
どんどんどんどん変化していきます。

ここは本来ディレクターとしての腕の見せ所なんでしょうが、
この国の人たち、本当に自分の意見の主張が強く、プライドが高い。

だからそこに対して私がNOというのがいつも難しいと感じてました。
そしてボランティアという立場上、相手に寄り添った活動って
どこまで自分の意見をいうのがちょうどいいのかまだ掴めていません。

本来ならどうしてこう言うデザインなのかと
1から説明するべきなのでしょうが、
エジプト人、自分の意見を言うのは得意だけど、人の話を聞くのは苦手。
そして全て直感で生きてるので、論理的説明を聞くのも苦手。
ちょっと頑張って意見を言ってみたけど、
結局上から被されてしまうことが多かったので、諦めてしまいました。

そして言われるがままに直し直し直す。

しかし、もうこれでOKでしょう!というところで、
最終、所長がチェックして、ここを直してという指示が入ります。
そうすると一体今までの直しはなんだったのかな・・・という状態に。

また最後修正して、最終的には担当者でもなく、
上司でもなく、BさんがデザインOKを出しました。

幾度となく修正を行ったデザインは
11月に無事印刷業者に入稿することが出来ました。
日本なら1週間でできることが、ここだと何ヶ月もかかる。
それがものすごくストレスでした。

ちなみに、入稿データは重いので、エジプトのネットスピードでは全てのファイルをUPするのに一晩かかりました。
実は入稿後も何度も修正したので、この夜な夜なかかるUP作業は何度も繰り返されました。

一つ朗報だったことは、印刷業者さんがオフィスに来てくれて、
お話ししたところ、

塗り足しトンボをつけてOK

だと言うことがわかりました!!

そして、日本のように、入稿したデータは色校正(色味チェック)もしてくれるので、一度印刷してその原本を持って来てくれることがわかりました!!

色校正トラブル

しかし、色校正の段階で、予想していた嫌なことは的中しました。
色校正の段階では色味のチェックだけなので、本来なら大幅なデザイン修正はNGです。

しかしやはりエジプト人!!

またあーだこーだが始まってしまいました。

おそらくそれは彼らが悪いのではなく、
そもそも色校正がなんなのか理解していないことに
問題があるのだなぁと思います。

そして原稿も色々変更したいと、今更言い出す始末。
わたしはもう言われるがままにという感じで
さらに修正に修正を重ねました。

するとやはり、印刷業者からクレームが。笑
この段階で大きな修正はやめてくださいと!!笑
そりゃそうですよね、わかります。

とりあえず私はもうみんなに揉まれ流され振り回され修正に修正を重ね、
これが最後だよね!?????
と何度も何度も確認し、なんとか最終入稿を果たしました。

ファイルとフライヤー、追加で依頼されて作ったパンフレットが届いたのは12月の末のことでした。

ちなみにパンフレットは先輩隊員がデザインしてくれたデータを引き継ぎ
写真の入れ替え、原稿の入れ替えなどをして対応しています。
デザインを残してくれた先輩に感謝。

なぜかフライヤーは作成したB5より
全然小さいサイズで仕上がって来ました〜。
謎!!!!

要するになんでも良かったってことなのかな??

ちなみにTOP画像でつかっているものが制作したフライヤーになります。

ということで、このお話は次で最終にしたいと思います。