一体どこから話せばいいのかわからないくらい、
私の1年目の活動の半分はこれから書く内容に
ほとんど時間を取られていたと思います。

2月27日に、カイロの某ホテルにて
配属先のプロジェクトの成果発表がありました。

その日を迎えるまで、いろんなことがあり過ぎで、
何を書いたらいいのかわからないくらい。

でもこれまでの出来事、気持ちを残しておきたいので
頑張って文章にしてみます。

COOPAEM Projectについて

私の配属先は、エジプト国内の貧困層をサポートするNGO。
1年間みてきたところ、メインで

女性のエンパワーメント
子どもの教育
マイクロファイナンス

に力を入れているようでした。

配属先のNGOはローカルなので有名でもないし、お金もないけども、
マイクロファイナンスをうまく運用して、
通常運営資金はなんとか回っているみたいだし、
大きな団体と協力して活動しているので、
プロジェクトもちゃんといくつか回しているようでした。

現段階のプロジェクトであれば、メインのパートナー団体は、
Save the Children
フランスのBatik International
というところです。

NGOの運営についてはさっぱりわからないのだけど、
とにかく配属先はお金がないので、
先に挙げたような大きな団体が色々支援してくれている感じでした。

そして今回の、COOPAEM Projectは、
フランスのBatik Internationalと一緒に進めている、
女性のエンパワーメントプロジェクトでした。

COOPAEMはフランス語??からきてるようなのですが、
とにかく、女性のスモールビジネスをサポートし、
女性が社会で自立して行くことを目的としたプロジェクトです。

始まりは8月

ある日、プロジェクトリーダーからお願いがあると声をかけられました。
9月にプロジェクトの成果発表をするから、制作して欲しいものがあるとのことでした。

頼まれたのは以下です。

1.フライヤー
どのようなプロジェクトをしていたのか、説明するフライヤーをデザインして欲しいとのこと。

2.ファイル
ファイルっていう名前なのかよくわからないけど、
よく会社説明会とか、イベントとか行ったら、
いろんな資料を入れるポケットつきファイルみたいなのがもらえたりする?のですが、それをデザインして欲しいとのこと。

3.バナー
これもバナーっていう名前かよくわからないのだけど、
会議とかで登壇者の後ろにある幕っていうのかなぁ。
そういうのを作って欲しいと。

要するに、このブログ記事のTOP画像につかわれている
おじいちゃん(配属先所長)の後ろにあるボードです。

そもそも私は、WEB制作しかしたことなくて、
会社で紙の依頼が来た時は、
紙媒体出身の先輩しか絶対にその案件取り扱わなかったのです。

一般的に世間のイメージとしては

WEBもグラフィックも同じでしょ?

と思われがちですが、紙は色の使い方、デザインの仕方全然違います。

そして何より、紙は絶対に間違えが許されない!!

WEBなら間違えても、すぐ差し替え可能ですが、
紙は間違えたら全部やり直しです。
それが一番恐ろしい!!

そしてこの国の国民はTHE テキトー!!
そうなるとどういうことが起きるか容易に想像できました。
考えただけで、ぞわぁ。。。

と、色々あるけども、せっかくのチャンスなので、引き受けることに。

ただ、1つだけ断ったことがあります。
ビジネスをする時のHow to を
イラストにして本を作って欲しいという依頼がありました。

役所へ書類を申請したりするところから
実際にお店を開くまでの流れをイラストにしたいとのこと。

さすがに、これはイラストレーターさんの仕事だー!!
と思ってイラストは出来ませんって言いました。

途上国に来て思うのは、
日本みたいに有能なスキルをもった専門職の集団がいなくて、
専門職の場合はマルチに何でもできると思われがちで、
かつマルチな能力を求められるので、あらゆる依頼がきます。
そういう時、自分の力不足をすごく感じるのですよね。

話は戻して制作のはなし。

とりあえず、フライヤーとファイルとバナーはできるって話にしたけど、
制作で一番最初に大事なのは納期の話!!

通常であれば、いつまでに印刷された現物がほしいか、
そして、印刷する時間はどれくらいかかるか先ず調べて、
そうすると自然と、デザインの納期がいつになるか決まって来ますよね?

しかしここはエジプト。
そもそもどこの印刷屋さんにお願いするかなんてわかんないし、
納期なんてめちゃ適当。

印刷って時間かかるよ?大丈夫なの?

って聞いても、

大丈夫すぐできるから!!

って、超絶信用できない返答。あぁ。。。

とりあえず、いつまでにデザインを完成させていのか聞いて、
であれば、この日までに原稿を用意してね。

という話でその場は終わりました。
でも、この日までに原稿用意してね、と言った時の返答は

OK, インシャアッラー。

要するに神が望めば。です。

この返答の場合、期限通りに物事が進む希望は限りなくゼロに近いです。

毎日毎日素材、原稿について心配するものの、一向に届かない。
毎日毎日インシャアッラーの日々。

よく、エジプト人とのビジネスは大変だといろんな人が言っているけど、
まさにこのことなのかなぁと実感しました。

ふぅ、ここまで書いてだいぶ疲れて来たけど、
まだまだ序章にすぎないです。

ということで、全然来なかった素材。

案の定会議も翌月に延期されるという話になりました。
やれやれです。でも海外あるあるなのでしょう。

上司も、素材が届いてあなたが制作にかかる時間を相手に伝えればいいから心配しないで。

と言ってくれて心強かったです。

制作までの道のり

WEBなりグラフィックなり、デザイナーにお願いすれば全てOKと思われがちですが、わたしは、双方の協力のもと成り立つと思っています。

もちろん受注側は責任持って仕事をしないといけませんけど、
発注側の知識、リテラシーのレベルは
制作クオリティーに大きな影響を与えるのは間違えないと思います。

たとえば作れといわれても、
提供してもらう素材(写真など)や原稿のクオリティーで
出来上がりに差がでてきます。

そして、今回の場合、フライヤーに使う写真素材がないから、
現場に取りに来てちょうだい!!
ということになりました。

実際のところ、写真はあるんだけど、みんなスマホで撮ったやつで
ブレブレの解像度ワルワルの写真です。

こんなの絶対に絶対につかえません!!!!!!!!!!!!

なので、言われるがままに現場に撮影に行きました。
正直、日本でカメラなんて全然興味なかったし、
写真なんて全然撮ってなかったけど
いい写真とらなきゃ、制作がやばいという危機感で挑みました。

このおかげで、制作においての写真の重要性とか、
素材へのこだわりの大切さを非常によく実感でき、学べた気がします。
やはりオリジナルの写真素材が一番いい!!

ちなみに、スタッフに連れられて行った現場で、
状況がよくわからず、さぁ今から撮って!!
という感じでスタートして、その時は私も混乱して
とりあえず撮るとこんな感じに。

これじゃあエジプト人と同じクオリティーの写真になってしまう!! やばい!!
(ちなみに写真はコミュニティーでお金を集めて貯金していて、おばちゃんが集金しているところ)

一旦落ち着け自分。

と言い聞かせ、

あなたはここで、こうしてください、あなたはこっちでこうしてて、とか
モデルとなる女性に指示をいれるようにして、
スナップ写真ではなく自然な感じでとりたいからカメラは向かないでってお願いして、そうすると自然な表情が取れた気がします。

色々試行錯誤したらこんな写真がとれました。

どうですかね??

一つ後悔しているのは、
事前に原稿を入手しなかった(できなかった)ことです。

原稿にどんなことが書かれてるかわからなかったから、
その原稿にあった写真が用意できなくて、
後々原稿がきたときに、
イメージする写真がなくて、撮影したのに使えない写真が多くありました。

最終的にはなんとか形にできたけど、
事前に原稿をもらって、その原稿にあった、写真を用意するべきでした。

だいぶ長くなったので、次に続きます!!